現場で輝くガス設備工の若手たち~ゲンバの星~


〝熱い心〟と確かな技術を持つ20~30代の若者を応援

 

輝け!ゲンバの星!大阪ガスの工事を担う約120社で組織する「大阪ガス内管工事協会」は、業界のPRとイメージアップを目的に〝ゲンバの星〟応援プロジェクトを展開している。熱い心と確かな技術でガス設備工事に従事する人たちの中から選ばれたのが〝ゲンバの星〟。業界のけん引役を期待される4人の若者に話を伺った。

 

「選ばれてうれしい。もっと技術磨く」

 



インフラの一翼を担うガスに関わる仕事なら「将来的にも安定している」と考えて決めたという金田晃平さん(23)。
野球で鍛えた体力には自信があったし、体を動かすことも苦にならない。ところが現場に入って驚いた。配管を埋設する掘削工事は想像以上の力仕事だった。

「最初はしんどくて〝もうあかん〟。何度も辞めたくなった」が、中途半端はダメと気持ちを切り替えた。徐々に技術が身に付いてきて「ある程度、自分で出来るようになって仕事が面白くなりました。」と振り返る。

ビルやマンションなどの大型物件を手がけることが多い金田さんは「1年以上かけた建物が完成した時は達成感があります。それに僕たちがライフラインを守っているというヤリガイも感じています。」高校卒業後、この世界に入って5年。今では飲み会で後輩のグチを聞く立場になった。

ゲンバの星に選ばれ「素直に嬉しい」と笑顔を見せる金田さんは、「1人で何でも任せられるようにもっと技術を磨きたい」と意欲的だ。

<写真>ガス管埋設作業を行う金田さん

 

 

他業者にも「仕事がキレイと言われたい」

 

 

身長180cm超の長身ながら、手際のいい手捌きが印象的な松浦玲(21)さん。

高校3年生の時、おじさんが営んでいるガス工事会社でアルバイトを経験。そこで仕事の面白さを感じそのまま就職。自分たちがやったことが一つ一つ仕上がっていくところに魅力を感じた。「(自分たちで)配管して最後に試運転をして問題なくいった時に達成感が味わえる」そう話す松浦さん。

取材に訪れた現場は、マンションの床暖房施工を行う作業だ。フローリングが貼られる前のコンクリート上に床暖房のパネルを敷き、温水パイプを接続する。パネルとコンクリート面に出来る段差を隙間なく埋めていく。一連の作業が手際よく行われていく。仕事の綺麗さにこだわる。先輩の姿から学んだ部分も多いが、他業者の人からも綺麗だと言われたいというプロ意識が垣間見えた。将来的には上級の資格を取得して独り立ちしていきたいという思いもある。仕事が上達することへの喜びを感じながら日々の作業にあたる。今が一番忙しい時期だと話す松浦さんも、それを乗り越えた時の自身の成長に期待している。

後輩は未だいないという松浦さん。「建設現場は(就職前)もっと怖い人がいるのかと思っていたけど、そんなことはなくて気さくな人が多いですよ」と現場の雰囲気も伝えてくれた。

<写真>手際よくカットし、隙間を埋めていく松浦さん

 

 

真剣な表情に娘さんも「カッコイイ」

 

新築住宅工事の場合、出来るだけ人目に付かない所に設備メーター等を設置したいという施主の要望は多い。住宅が密接する都市部では、狭い敷地内に水道・ガス・電気・排水などの配管を施工しなければならない…そういった要望も、現場作業員さんの努力によって支えられている。佐藤将成さん(34)は、水道工事を2年経験してからの転職。ガス配管工歴12年。資格を取って続けられる仕事としてこの職を選んだ。その言葉通り、第1種内管工事士の資格を猛勉強し取得。現在、一人親方としてバリバリ活躍する〝ゲンバの星〟だ。

安全が何よりも大事なガス工事。地中へのガス管施工にはガス管を保全するための埋設深度が定められている。取材に訪れた現場も限られたスペースに、すでに水道・排水等の配管が行われており、その間にガス管を配管する。それらの配管を傷めることなく、なおかつ埋設深度も確保する。腕の見せ所である。スコップで細心の注意を払いながら掘り進めていく。「見える所の仕上がりはキレイに」と話す佐藤さんだが、見えなくなるところも手は抜かない。その真剣な表情は、娘さんから「お父さんカッコイイ」と言われるのも納得だ。

「やったらやっただけ身になる」と話す佐藤さん。今日もどこかで皆さんの家庭に安心・安全・快適を提供している。<写真>ガスメーターに配管していく佐藤さん

 

 

目標は「資格取って2~3年後に独立」


高校時代、サッカーに明け暮れていた山﨑達哉さん(22)は、「体を動かすのが好き。そんな現場の仕事がしたい」と思っていた。就職活動で見学したガス設備工事が「面白そう」と興味を覚え決心した。ガス工事の現場に出て3年。先輩に一から手ほどきを受けて技術を身につけてきた山﨑さんは「最初は工具の使い方が分からず苦労しました。どうにか独り立ちできたのは3年目からです」という。

災害につながる恐れのあるガス工事は、ひとつのミスも許されない。神経を使う作業の連続だ。特にガスが流れている管を敷地内に新設するつなぐ作業は、「細心の注意が必要で緊張します」と表情を引き締めた。一方で山﨑さんが好きなのは「床下や天井の配管です。バラエティーに富んだ作業が出来て楽しい」。

スポーツが好きで、オフタイムはフットサルやボルタリングで気分転換を図っている。昨年4月、ゲンバの星に選ばれ周囲の注目度も上がった。「もっと頑張らないといけない」と気合を入れ直す山﨑さんの目標は「勉強して資格を取り、2~3年後に独立する」ことだ。

<写真>PE管を調整する山﨑さん

 

 

ゲンバの星とは?                        

修正作業

現代社会に欠かせないガス。最も重要なライフラインのひとつだが、そのガス設備工事の現場は慢性的な人手不足に悩んでいる。特に若者の建設業離れが大きな問題だ。この現状を打破するアイデアとして2016年4月からスタートしたのが、「ゲンバの星」応援プロジェクト。大阪ガス内管工事協会加盟の約120社では約3500人がガス設備工事の現場で働いている。その中から高い技術を有し、仕事に情熱と誇りを持っている人が所属会社の推薦を経て〝ゲンバの星〟に選ばれる。20代~30代の若者が対象で、昨年10月時点で24人のゲンバの星が誕生した。その「人となり」と「仕事への真摯な思い」が同協会ホームページで紹介されている。

「ゲンバの星」公式ホームページはこちら

 

ガス内管工事とは?                       

 

ガス内管工事とは、敷地内のガス工事(道路面と敷地の境界線から敷地内の各ガス栓まで)のこと。施工にあたっては、「日本ガス協会」の内管工事資格を取得後、大阪ガス独自の資格を取得する必要がある。内管工事資格は第1種・第2種・第3種とあり、資格に応じて作業範囲が定められている。これとは別に、ガス機器設置工事については大阪ガスでの資格制度があり、キャリアに応じてステップアップしていける。第1種は最短3年(目安)で取得できる。これらの資格取得は、大阪ガス・人材開発センターで講習を受けることが出来る。また、国家資格である管工事施工管理技士などの資格取得もサポートしている。(※大阪ガス内管工事協会加盟従業員対象)

 

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