夢は〝現場代理人〟 入社3年目女性現場監督


 


 

「現場志望」の入社3年目

 

東京・大島の江東区立第五大島小学校の建設現場。忙しそうに動き回る作業員の中で、タブレットを手にてきぱきと指示を出している女性がいる。多田建設(株)で現場監督を務める鮫島円香さん(22)だ。入社3年目で2件目の現場となる。資材や人の手配、配筋などの検査まで、様々な業務をこなしている。(写真上)タブレットを手に指示を出す鮫島さん。

鹿児島市に生まれた鮫島さんは3人姉妹の長女。中学を卒業後は地元の工業高校へ進んだ。「もの作りが好きで、手先が器用だったので、インテリアの道に進もうと選びました」と語る。だが、2年次に選択したのは建築だった。「もっと幅広く、建物作りに関わりたい」と思ったことがきっかけだった。

専門学校でも建築を専攻した。将来はCADオペレーターになろうと考えた。その時、相談していた先生と「CADを書くにも、図面書くにも、現場を知らないと書けないよね」と言う話になり、「じゃあ現場に出よう!」と決心。先輩がいる多田建設を紹介されると、「現場志望(施工管理)」と明記した願書を送り、入社が決まった。

入社後2週間で待望の現場へ。マンション建設の作業や資材の写真撮影などをしながら先輩の仕事を学んだ。次第に仕事を任されるように。それでも1年目は「見ている状態。分からないことが分からないような感じでした」。遠慮もあったが、慣れていくうちに、自分らしさも出せるようになった。

 

職人さんから「助かったよ」と言われた時に達成感

 

現場では「サメちゃん」と呼ばれ、慕われている。自身の特長には「ちょっとしたことに気づくことができることですね。女性だから細かくて、見つけられることもあります」と分析する。達成感を感じる時は「職人さんから、自分が気づいたことや指示したことで、助かったよ、と言われた時ですね」と語る。

仕事が楽しくなったのは今年に入ってからだ。第五大島小学校には旧校舎の解体から携わっている。「今は入り込んで現場を見ながら、自分で考えることができるようになりました」と話す。先輩を質問攻めにすることも増えた。「皆さん優しくて仕事はしやすいです」と感謝している。

今でも仕事がうまくいかず、家で悔し涙を流すことがある。「1年目はなかった。3年目になって分かってきているので、自分がまだ追いついていないな、と思った時ですね。でも現場で涙は見せません」と笑う。

趣味は「自分の食べる料理を作ること。去年本屋で料理の本を見つけてからはまりましたね」。休みには、一週間分の料理を作って仕事に弁当を持参している。得意料理は卵を使ったシンプルなチャーハンだ。

「7月に建物が出来上がって引き渡すのが楽しみです。最初の仕事の時とは違った思いがあるかもしれません」と話す鮫島さん。今後の目標には「施工管理の資格を取って、現場代理人になりたい。自分が頭になって現場をやってみたい」と目を輝かせる。加えて、「女性が現場に増えたらいいなと思います。後輩も入って来て欲しい」と力を込めた。

 


 

 

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