外国人技能実習生や社員の満足度向上へ 社員寮リニューアル


築26年の建物を3カ月かけリニューアル

建築物の金属製内外装工事を手がける菊川工業(東京都墨田区)はこのほど、千葉県柏市にある社員寮「アルビスキクカワ」をリニューアル。ベトナムから受け入れている技能実習生も入居できる社員寮として進化を遂げた。これに伴い、工場と社員寮を結ぶ通勤送迎バスも運行。実習生や社員の満足度向上を図り、人材確保につなげていく。

(写真)社員寮「アルビスキクカワ」

 

1992年に竣工した「アルビスキクカワ」は柏市の住宅街に位置する。築26年を迎えた昨夏、約3カ月をかけてリニューアル。本業で内外壁パネルの更新工事や建具リニューアル工事を請け負っているとあって、プロの技を駆使してキレイに生まれ変わった。中庭に人工芝を敷きバーベキューなどのイベントに活用できるようにしたほか、2階のサロンを刷新。料理も可能で、入寮者の交流の場としても活発に利用されるようになった。

(写真)人工芝を敷き詰めた中庭

 

リニューアルに伴い、14年から受け入れているベトナム人実習生の住まいも「アルビスキクカワ」に集約した。各地の借り上げ社宅に住んでいた彼らが一同に入居し、同社の若手、中堅社員と一緒に暮らすことで、不慣れな日本での生活を孤立することなく充実したものにした。さらに「アルビスキクカワ」と千葉県白井市にある工場「キクカワテクノプラザ」を結ぶ通勤送迎バスを開設。行きは午前7時25分、帰りは午後5時と7時発のバスを運行し、利便性を向上した。

(写真)工場での組み立て作業

 

施設機能を充実させ人材確保につなげる

 

ベトナム南部ビンロン出身のグエン・チ・タインさん(27)は「皆が集まって、うれしい。日本で仕事を長く続け、将来はベトナムの支社(KIKUKAWA CAD CENTER CO.,LTD.)で働くことが夢です」と流ちょうな日本語で語った。

現在、製造部の「関口チーム」で組み立て作業を行うタインさんを含め、ベトナム人実習生は2期生から5期生まで17人が働いており、それぞれの持ち場で汗を流している。実習生を受け持ち、熱心に指導する総務部の野中智典次長は「皆、素直で勤勉です。3年間の研修期間内に〝随時板金技能試験〟に合格し、2年の延長期間に入っている者もいます」とうれしそうに話した。

住まいを「アルビスキクカワ」に集約したことで、相乗効果もあらわれている。昨冬には宇津野嘉彦社長が参加してクリスマスパーティーを実施。タインさんが「寮で楽しかったことはパーティー」と振り返るように、充実したひと時を過ごした。また、実習生は通常2人1部屋で生活しているが、日本語検定などで結果を出せば1人部屋になる制度もあり、語学力アップのモチベーションにもなっている。

そんな社員寮で寮長を務める総務課の小野努さん(32)は「あいさつを大事にすることを心掛け、意思疎通がさらに図れるようになっています。ボウリング大会など、イベントも定期的に行いたい」と笑顔で語った。

3月には6期生6人も入居する予定だ。厚生施設としての「アルビスキクカワ」の機能はさらに充実する予定で、同社の福利厚生の一つとして大きくアピールするものになる。野中さんは「人材確保にも役立てたい」と手ごたえを感じていた。

 

日本語検定合格を目指し、日本語勉強会を実施

 

(写真)日本語教室の様子

 

総務部の野中次長と石上賢課長は、実習生のための日本語勉強会を行っている。2週に一度、終業後に研修室に集合。テキストや音声教材を使用し、日本語の上達に向けて力を合わせている。現在はタインさんら3期生と、4期生・5期生が能力によって2クラスに分かれ、日本語検定合格を目指して努力を続けている。

 

 

▼菊川工業株式会社 1933年11月1日創業のオーダーメード⾦属建材メーカー。時代をリードする国内外の建築物に挑戦しており、昨年竣工した東京ミッドタウン日⽐⾕の⾦属工事などにも参画した。宇津野嘉彦社長。資本⾦1億円。本社は東京都墨田区菊川2―18―12。キクカワテクノプラザは千葉県⽩井市中98―15。

事業所は大阪、香港、ホーチミン、上海。

従業員202人(2018年12月20日現在)。

菊川工業㈱公式サイト https://www.kikukawa.com/

 

 

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