現場の〝連帯感〟が病みつきに 女性配管工の思い
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親元を離れ修業中
兵庫県に駆け出しの女性大工がいる。下城瑛里さん(25)だ。昨年11月から親方の小林博さん(64)の下で修業を積んでいる。大工を目指したきっかけは、リフォーム業を営む父親の手伝いをしていたことから。約3年前から現場作業のほか、図面作成や事務作業など一通り経験。なかでも、お客さんの喜ぶ顔を見られる現場作業に魅了されていったという。
「真剣に大工を目指すなら、ずっと親のところで働いていてはダメだなと。知り合いだった小林さんに無理を言って弟子入りさせてもらいました」
それまでリフォームの経験しかなかった下城さんだったが、弟子入り後は建物の基礎を学ぶため、新築一戸建てを主戦場とするようになった。約半年間で建てた家は7軒。1ケ月に1軒ペースで仕上げていても、まだまだ覚えることは多く勉強の日々が続く。大工歴44年の大ベテラン親方からは「1年間あれば新築一軒家を建てる技術は全て習得できる。1年間で覚えろ」と言われるが、現実はなかなか上手くいかないことも。それでも「個人的には成長していると感じられる部分もあるので、その達成感を感じられるように頑張っています」と一歩一歩、前に進んでいる。
「自分を変えたい」から始めたYou tube
下城さんには大きな夢がある。それは「女性職人だけで家を一軒建てること」だ。父親の手伝いをしているころに「嫌いな自分を何か変えたい」思いから、「女大工のえりのまき(@erinomaki)」という名前でYou TubeとTwitterを始めた。特にYou Tubeは、作業風景などを投稿していくと徐々に話題になり、今ではチャンネル登録者数が1万8000人を超える。応援してくれる人、日本中で頑張る女性職人とつながっていくにつれ、一つの思いが芽生えた。
「全国には知られていないだけで女性職人はいっぱいいる。〝現場仕事は女だからできない〟というイメージを払拭したい。そのためにも現場監督をはじめ、全てを女性だけで作り上げる一軒家を建てたい」
目標である2~3年後の実現のためにも、今はまだ修業のとき。大きな夢を叶えるべく、下城さんの奮闘は続く。
女大工のえりのまき You tube公式チャンネルはこちら
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