清掃の奥深さにやりがい 一人前を目指す女性職人


 

始めてみてわかった清掃作業の奥深さ

大阪府寝屋川市にある建築美装・清掃会社「美装俊徳(びそうしゅんとく)」で働く鳥原亜紀子さん(29)。主にビルや大型施設などの清掃作業を行っている、いわゆる「洗い屋さん」だ。

前職のコンビニ勤務から転職し、今年で3年目。代表取締役の住吉さんとは以前からの知り合いで、内装業に興味があり入社希望の旨を伝えたところ「頑張るって分かっているから」と快諾された。晴れて社内で唯一の女性職人としての入社が決まったが、直後に予想外の展開が待っていた。

「社長のことは前から知ってはいたんですが、その当時はクロス屋さんかな?くらいに思っていて。クロスを貼るんだと思って入社したら、まさかの洗い屋でした(笑い)」

勘違いから始まった仕事でも、一度作業を始めてみれば清掃作業の奥の深さに夢中になった。既存の建物のクリーニングや出来上がった新築の清掃だけではない。大型施設であれば骨組みから引き渡しまで、ずっとその現場を担当する。作業中の清掃はもちろん、ペンキを塗る際のペンキよけを貼ったりするのも自分たちの仕事だ。序盤から完成まで見届ける数少ない業種だからこそ、鳥原さんは「本当の意味で花形仕事なんじゃないかなと思います」と、やりがいを感じている。

 


 

キレイにして当たり前 先輩のプロ意識

 

一方で、プレッシャーを感じるのも事実だ。

「ある時、先輩に〝俺らの仕事はキレイにして当たり前やから、キレイにしてお礼を言われることはない〟と言われて。でも私はまだまだ注意されるばかりです…」

鳥原さんがどれだけ完璧だと思っても、先輩は汚れを決して見逃すことはない。〝何とか今日こそは!〟と意気込みながら作業をこなす日々は「しんどいときもある」が、仕事をツラいと思ったことはない。「注意されるのはもっともだし、私を思ってのことなので。周りに恵まれているから続けられるんです」。

27歳にして初めて飛び込んだ建築業界。「現場によってはトイレが汚かったり、女性用トイレがなかったりするのでそれは嫌ですね」と不満もあるが、「建物が出来上がって行く過程を見ていて楽しいし、感動しますよね」と充実感が勝っている。

転職する前は不規則な生活が続いたが、今は遅くても午後9時には寝る毎日。休みの日は平日分のおかずの作り置きなどに時間を割いているそうで「もうちょっと余裕ができたらミュージカルやライブに行きたいですね」と笑う。目下の目標は「まずは先輩から注意されることを減らしていく」こと。どこまでもポジティブな彼女は一人前の「洗い屋さん」を目指し、これからも奮闘を続ける。


 

 

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