スポニチ紙面からフレッシュな釣り情報をお届します。

池のアイツとまるで別格 本流仕込みの野ゴイ55センチ

 【釣り人掲示板】手軽に楽しめることで人気のフライのカープゲーム。首都圏から約1時間の埼玉県入間市を流れる荒川支流の入間川は、水温が下がる秋から野ゴイのフライフィッシングのベストシーズンを迎える。本流育ちのコイは池のコイとは別格のスピードとパワーが魅力だ。(吉田 俊彦)

 筆者は入間市在住で入間漁協の漁場監視員を務めている。先日、小学生の男子から「コイは外来種なのに入間川では駆除しないのですか?」と質問された。聞けばテレビで琵琶湖以外のコイは外来種で生態系を壊すと教えていたと言う。

 筆者は答えた。「確かにコイがいない場所に放すのは良くないね。でも入間川にいるコイは駆除しません。春には人工産卵床を作って保護しているよ。なぜなら外来種と言われているコイが最初に日本に移入されたのは2000年も昔の話だからね。なじみ深い自然のお魚として皆に愛されてきたコイは大切にしましょう。

 私の話を聞きキョトンとしている少年が印象的だった。日本のコイは稲作と同時期に移入された史前帰化動物。河川生態系の中で世代を重ねているまぎれもない野生魚。必ずしも外来魚=害魚ではないことを理解してほしいと思った。

 さて、そんな入間川の野ゴイのファイトを筆者は長男・知来と日曜日の夕方3時間ほどフライで楽しんだ。まずコイの回遊コースを把握することから始める。コイは基本的には餌を求めて群れで移動している。川のコイの場合は数尾で下流から上流に向かって餌を探しながら一定の距離をさかのぼると、一気に下流のスタート地点に戻ることを繰り返している。この距離は数十メートルから100メートル以上へと季節の進行とともに長くなるようだ。しばらく観察して上流を目指すコイの集団を発見。しかし台風の影響もあり増水気味の入間川はコイの移動速度が速く難しい。ポイントを何回も移動しコイが回遊するタイミングを見計らって先回りする。長男のキャストが決まりフライが静かに流されていく。それを見つけたコイはためらわずにフライをのみ込んだ。フライが消えたら強めにアワせる。突進するコイにのされないようにロッドを立てて応戦するものの、流れに乗った野ゴイの走りは強烈であっという間にフライラインがほとんど出てしまった。ドラグを締めてコイが止まると少しずつリールを巻く、を繰り返し10分ほどのやりとりでランディングしたのは尾ビレが巨大な野ゴイ55センチだった。

 コイの口はゴム質で硬いから鋭いバーブレスフックが必須。ヒットフライは太軸でハリ先が鋭いVARIVAS「2130VBL」#8に巻いたメロンバグ。本流野ゴイのパワーには最低でも#6タックル以上がおすすめだ。リーダーは同「・スティルウォーターFHT3X」にフライを直結で使用した。使用ロッドは同「パワートレイル」#6。皆さんも身近なパワーファイター、野ゴイの魅力に触れてみてはいかがだろうか。

 ▼釣況 入間漁業協同組合=(電)042(973)2389。